リハビリのプロ・作業療法士になるには?

ふつうの日常生活を送るための練習、指導、サポートを行うリハビリテーション医療が注目を集めている今、作業療法士のニーズも高まっています。作業療法士は身体や精神に障害を持っている方に対して、手芸や木工作などの作業、食事や歯磨きなどの日常動作、レクリエーションなどを通じてこころとからだのサポートを行うケアのスペシャリストです。

心身のリハビリテーションに携わる作業療法士は、人間そのものについての知識がなくてはいけません。解剖学・生理学・運動学など健康な人体について学ぶ基礎医学、内科・神経内科・整形外科学・精神医学など病気やケガについて学ぶ臨床医学、そこから派生するさまざまな領域の障害とその治療手段まで幅広い知識、技術が求められます。そのため国家試験でもさまざまな専門知識が求められますが、医学は日々進歩していきますし、対象者の障害度や症状はそれぞれ異なります。試験に合格するための勉強はもちろん、作業療法士になった後も勉強を怠らず、成長し続ける姿勢を持つのが重要です。

作業療法士になるためにはまず、国で定められた養成校で3年間以上学んで国家試験の受験資格を得なくてはいけません。それから国家試験を受けることになります。大学、短大、専門学校とさまざまな選択肢がありますが、どのように学校選びをするべきなのでしょうか。作業療法といっても、現場の価値観は多様化しています。もちろん教官によって価値観や得意分野は異なるため、教官のカラーがそのまま学校のカリキュラムに反映されやすくなります。入学前に学校の特色を判断するのはなかなか難しいかもしれませんが、複数の学校のカリキュラムを見るとそれぞれの学校が重視しているポイントの違いが分かるでしょう。

リハビリテーションのプロを育てる学校、東京医療専門職大学の作業療法学科では基本となる身体・発達・精神・老年期の領域に精通した専任の教官からの指導はもちろん、理学療法士や精神保健福祉士、介護福祉士など他学科の教官も指導を行います。そのため、他の学校よりも総合的なリハビリテーションの知識を取得できるというメリットがあります。他にも仕事との両立が可能な社会人向けの夜間部を設置している学校など、作業療法士になるためのルートはたくさん用意されています。自分のなりたい姿をイメージしながら1番合うと思う学校を選ぶことが大切です。

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