自国以外に在籍して学術を学ぶことが「留学」です。
日本だと古くは遣隋使以前の587年に、百済(現在の朝鮮半島の国家)へ善信尼という女性が渡って仏教を学んでいます。これが日本国内における記録上最古の留学になります。その後は、遣隋使・遣唐使と続き、一気に伊達政宗の慶長遣欧使節団まで飛びます。この間、海外との貿易はありましたが、基本的に留学というものはありませんでした(鎌倉時代の日宋貿易の頃に仏教留学は多少あった模様)。室町時代の日明貿易下では貿易以外の渡航は禁止。その後、日本の外交は元寇→鎖国と繋がっていくので、日本では海外で学ぶ風習はほとんどなかったと言えます(慶長遣欧使節団は、鎖国の最中なので異例中の異例)。
日本が、積極的に海外に優秀な人材を留学させるようになったのは幕末~明治時代にかけてです。江戸幕府が洋式技術の吸収を目的としてオランダに留学生を派遣する一方、長州藩や薩摩藩などがこっそりとイギリスに留学生を送りこんでいます。いずれも日本にはない知識の獲得を目的としての留学です。このように、日本の留学は歴史的に官主導の留学です。
日本の場合は島国だったので、おいそれと国境を越えられないという事情はあったと思いますが、海外では留学は個人でなされるものが普通でした。海外における「留学」とは、よりカジュアルなもので、人格完成・教育完成のためと考えられていたからです。現代日本おいても、留学は個人の人格形成を目的とした留学に切り替わってきており、西洋的な「留学」が一般的です。また、そんな留学をサポートするような会社も今では多数存在します。
例えば、海外留学のWISHという留学サービスは、10万人以上の留学生に利用されてきた留学サポート会社です。「自分の可能性を広げる留学」をモットーに、留学前から留学中、留学後の進路指導まで一貫してサポートしてくれます。10か国21箇所にサポートオフィスを持っていることから留学中のきめ細やかなサポートもが期待できると評判です。
古今東西問わず、どんな人だって知らない国の知らない文化で暮らしていくことには不安があります。もちろん、それを学ぶために留学するのだからそんな甘いことでどうするなんて厳しい声もあるかもしれませんが、留学先でホームシックにかかってしまっては元も子もありません。自信だけ喪失して帰国するだけです。だからこそ、こういったきめ細やかなサポートをしてくれる留学サービスは必要なのです。実際に、明治期の岩倉使節団の数名はホームシックで帰国したなんて噂もあるぐらいですよ。
学びと進路1452 views