大学の理系学部ってどんなところ?【都市工学科を紹介】

人口が集中する都市では、単に人が多いことが原因ではない特有の問題が生じます。この問題に取り組む「都市工学」自体比較的専門分野として認知されたのは新しいことです。ですから、都市工学科も設置された歴史も浅い大学が多いのです。

「金融工学」や「教育工学」のように耳慣れない分野であっても、「工学」という名が付くものは、実践的な研究が求められます。都市工学が理系学部の他の学科と若干異なるのは、都市という対象が既に存在し、その問題点を明らかにした上であるべき方向性を求める、という点です。ですから、一般論がある一方で対象となる都市特有の問題点というものも必ず存在します。そして、経済学のみならず、歴史学や心理学といった人文科学の学問との関連も視野にいれる必要が高いという特徴を持っています。

現在、この学科は建築系の学部に属している大学が多いのです。都市の問題として「交通計画」「都市計画」「自然災害」「環境学」など、建築の技術的な解決が必要な場合が多いので、これは当然と言えます。しかし、その中でも研究の方向性は多種多様ですから、自分で学びたいことがはっきりしている場合は各大学の研究内容をしっかりと調べることが欠かせません。

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